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老後資金としていくら必要か?
アーリーリタイアする方だけでなく、普通に定年まで働くにしても、誰しも知りたい事、そして不安に思っている事の一つでしょう。
巷では、老後資金に○○○○万円必要といった記事が溢れていますが、先日のNIKKEI STYLEの記事で、
というのがありました。著名なFPの畠中雅子さんの記事です。
ん、たった1000万円?
ほんとにそれで大丈夫?
確かに、将来の物価上昇(インフレ)を考えなければ、「だいすけ」の計算でも最低限の生活だったら1,320万円となりましたので、概ねあっています。
じゃ、インフレが起きたらどうするの?
インフレにより支出が増大する一方、公的年金は、マクロ経済スライドにより、受給額がインフレ分増えるわけではありません。
この記事中にはインフレの言葉が一切出てこない。
確かにこの20年間ほど、日本はインフレとは全く無縁のデフレ状態が続いてきましたが、今後20~30年も、それが続くと言い切れる?
インフレの恐怖をことさら強調して、やみくもに投資に走らせる記事もどうかと思いますが、全く考えないのも無責任。
そもそも、評論家って、普通の事を言っていたら商売にならない訳で、どうしても話が極端にならざるを得ない。
「老後資産は5,000万円ないと確実に老後破産。インフレに負けないよう今すぐ投資を!」という書籍・記事があれば、
今回のように「1000万円で十分」なんて両極端な記事も出てくる。
大切な事は、それぞれの記事・結果が、どういう前提・仮定のもとに計算されているかを知る事。
そして、それを読む側が、それをちゃんと理解する事。
それぞれ、生活スタイルも違えば、貰える年金額も違う、
この手の記事で「1000万円で大丈夫」とか、「5000万円必用」とかいう金額だけを鵜呑みにしない事。
どこまでインフレリスクや長生きリスクを考慮するかも、個々の判断。
結局、老後資金がいくら必要なのかっていうのは、自分で計算しないと分からないという事です。
アーリーリタイアするのにいくら必要かっていうのも同じ事です。