(ペーパー)ファイナンシャルプランナー「だいすけ」がおくる「人生のキャッシュフローを作ろう」シリーズ6回目です。
今回は「余裕のあるキャッシュフロー」についてです。
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今まで、支出となる生活費、リタイア後の唯一の収入となる年金、そして、資産運用、税金等について解説してきましたが、いずれも数十年先の事なので、正確に予測する事なんて不可能です。世の中何が起こるかわかりません。
その為にも、なるべく余裕のあるキャッシュフローにしましょう。
参考までに「だいすけ」のキャッシュフローで、余裕を持たせたところをご紹介します。
失業給付金
所謂、失業保険。貰えるという事は当然わかっていましたが、予算には計上せず。
退職直後は、どういう生活になるのか、また国民健康保険料、住民税などを含め支出がどうなるか不透明な部分もあったため、失業保険は余裕資金として、キャッシュフロー上の収入には入れませんでした。
年金
前にも書きましたが、支出に関しては、今現在からインフレ率とともに支出額の増大を見込んでいますが、一方で、受給できる年金額については、実際に受給できる65歳になるまでは現状と同じとしています。受給額がインフレ率に応じて増加するのは65歳からとしています。
今現在ねんきんネットで調べた年金額、インフレが起ころうとも、64歳まではこの年金額(勿論、実際に貰えるわけではないので計算上の話です)。そして65歳になってから初めてもらう年金は、今現在額の見込額と同一。そして、その後はインフレ率(-スライド調整率)を加味した年金額としています。
医療費
現在、これといった病気を抱えているわけではないですが、将来の医療費は年齢が5歳上がる毎に(月額)5,000円ずつ増加するというプランにしています。
夫婦二人で、こんなにかかる事はないとは思っていますが、まあ、これだけとっておけば十分かなと。
医療費負担ですが、現状では、現役並み所得者を除き、70歳以上で2割、75歳以上になると1割になります。当初のキャッシュフローでは、これを見込んでいたのですが、健康保険制度が危ういと言われている昨今、きっと、高齢者の医療費負担も上がる、もしくは現役並み所得者の基準が下がると予想して、今のキャッシュフローでは生涯にわたって3割負担に変更しました。
インフレ
インフレが起きたとしても、全ての支出が、インフレ率と同様に値上がりする事はないと思います。
但し、「だいすけ」のキャッシュフローでは、毎年、支出総額に対して、インフレ率分の増加を加味しています。国民健康保険料、固定資産税、各種保険料、光熱費なども含まれます。勿論、自分が貰うお小遣いもです。
複数パターンのキャッシュフロー
食費などの生活費を含めて、基本となるキャッシュフローは現状より全てちょっと多めの支出額で計上しています。一方で、複数のキャッシュフローを作って、いろいろなケースをシュミレーションしています。一つ作ったら、後はEXCELのシートをコピーして、数字をいじるだけですので簡単です。
例えば、食費を削ったらこれだけ最大寿命(資産が0になる時)が伸びるとか、あるいはインフレやマクロ経済スライドの調整率がいくつになったら、こうなるとか、もう殆ど遊びの世界に入っていますが。
まとめ
とにかく大切なのは、現状の生活費等を無理に切り詰めて、数字の上だけで収支を合わせるようなキャッシュフローにしない事だと思います。先ずは現状の支出に若干の余裕を持たせたプランで考えてみましょう。勿論、節約は大事ですが、その節約生活に自分が耐えうるのか、よーく考えないと、後で後悔する事になります。
一方で、先の事を心配ばかりしていては、いくら資産があろうとも決して安心できる日は来ません。あるところで、「これだけあれば何とかなるさ!」と決断しなければ、早期退職・アーリーリタイアなんて一生出来ません。