昨日に引き続き、早期退職・アーリーリタイアを躊躇する理由、その2。
今回はお金について。
早期退職・アーリーリタイアしたくても出来ない、その理由は、お金に対する不安、という方も多いかと思います。
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早期退職して、老後資金は大丈夫?
最近、老後破綻、下流老人なんて言葉を良く聞きますが、そんな時代に早期退職して大丈夫? という不安を持っている方も多いかと思います。
やっぱり、お金の問題は大事ですよね。
お金がないと、精神的にも余裕がなくなり、折角アーリーリタイアしても、その人生を楽しむ余裕も無くなってしまいます。
それでは、いくら必要かって事になりますが、これだけは、人によって様々としか答えようがありません。
「だいすけ」の考え
分かりやすい例で、同じ年収500万円、そして同じような暮らしぶりのAさん、Bさん。但し、Aさんには子供2人、Bさんは子供なしとします。子供の養育・教育費用が1人2,000万円だとすれば、その差4,000万円。
そうです、Aさんが60歳の定年まで働くとしたら、Bさんは52歳(60-4000/500)で早期退職が可能になるのです。
お金に関しても、収入、支出、それぞれ人によって違うわけですから、必ずしも定年まで働く必要はないのです。
ネットの質問コーナーに、「今、貯金〇〇〇〇万円ですが、早期退職しても大丈夫ですか?」なんてのが良くありますが、その方に逆に質問したい、
「あなたは、いくらあったら不安がなくなりますか? そして定年まで働けば、その不安ない貯蓄額を貯められますか?」と。
前回の記事のように「ふつう」というのであれば、定年まで働いて、それまでの貯蓄と年金で暮らしていくしかないですよね。きっと、「ふつう」の方は、老後にいくら必要かなんて、ちゃんと計算されない方が殆どだと思います。
基本的には早期退職・アーリーリタイアする場合も同じです。今ある資産の許す範囲内で生活していけばよいのです。
とは言っても、無計画に使っていては、本当に老後破綻なんて事になってしまいますので、ちゃんと老後のキャッシュフローは計算しておく必要があります。これは早期退職する場合だけでなく、「ふつう」の方も同じです。
「だいすけ」の老後キャッシュフローの計算方法・前提条件などは近いうちにご紹介しますが、単純には、毎月の生活費に特別出費(例えば、自宅維持費、家電などの購入費など)を加え、それにインフレ率を加味した支出、そして現在の貯蓄額、将来貰えるであろう年金額から、何歳まで生活できるかを計算するだけです。
それで、例えば85歳(長生きしそうなら100歳ぐらい?)まで貯蓄が底をつかなければ、いつ退職してもOKとなるわけです。
その貯蓄額がない方は、早期退職・アーリーリタイアは待った方が良いでしょうし、無理に今の生活費を削って、計算上だけ収支を合わすのはやめた方が良いと思います。削った生活費で数年やってみて、それで不満が無ければ良いのですが。
リタイアしても大丈夫という結果となった時、後は、お金への未練を断ち切れるかどうかだと思います。
正直、「だいすけ」も、未練がないと言ったら嘘になります。出来ればもっとお金も欲しいし贅沢もしたい。きっと、多くのリタイアされた方もそうではないでしょうか。だからこそ、「だいすけ」を含めて、アーリーリタイアのブログの殆どにアフィリエイト広告が載ってますよね。
要は、お金への未練と、会社から解放される自由のどちらを優先、選択するか、という事です。
「そんなこと言っても、将来何が起こるかわからないから、可能な限り多くの貯蓄を貯めた方が良い」と考える方もいるかと思います。確かに将来なんてどうなるか分かりませんが、そう言っていると、いつお金を使うのでしょう? きっと死ぬまで増え続ける貯金、喜ぶのは遺産をもらった遺族だけ、なんて事も。
「だいすけ」も、今の老後キャッシュフローに全くの不安がないわけではありません。そして、資産・貯蓄が減っていく事への不安もあります。
だけど、将来、例えば、年金の大幅削減とかあったとしても、まあ、困るのは自分だけじゃなく、(一部の富裕層を除いて)みんな困る事になるんだから仕方ないや、って割と楽観的にとらえるようにしています。