(ペーパー)ファイナンシャルプランナー「だいすけ」がおくる「人生のキャッシュフローを作ろう」シリーズ3回目です。
今現在の生活費でキャッシュフローを作ってみて、大体の目安、現状を把握されたでしょうか? きっと多くの方(特にアーリーリタイアを目指している方)が、とてもやっていけない、って結果になったのではないでしょうか?
次のステップとして、生活費の見直し、削減を考えていきましょう。その際、年齢とともに必要な生活費も変わってくる筈ですから、これも考慮しつつ見直してみてはいかがでしょうか?
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総務省統計局の家計調査
だけど、老後の生活費なんて想像もつかないって方も多いでしょうから、総務省統計局が毎月公表している「家計調査報告」というレポートを参考にします。これには、家計の出費について、細かく分類された調査結果が記載されています。
その最新版、「家計調査(二人以上の世帯)平成28年(2016年)7月分速報 (平成28年8月30日公表)」のデータを紹介します。
二人以上の世帯が対象で、勤労者世帯と無職世帯、それぞれの結果が記載されています。無職世帯の年齢が73.3歳となっていますので、ちょうど老後の生活費の参考になります。また、勤労者世帯と、無職世帯の支出差(比率)を見る事で、現在の生活費から、どの程度削減できるか推測できます。
以下、この調査結果を表にまとめて紹介します。尚、集計の方法は、「だいすけ」が下記にように、一部変えていますのでご注意ください。
(*1)支出合計は、下記の項目を足した数字で、総務省の集計とは異なります。住居費用は除外しました。
(*2)光熱費は季節的要因が大きいので、参考までに2016年2月のデータも( )内に記載しています。
(*3)総務省データでは、家庭用耐久財も含まれていましたが、これは年間の特別支出として計上した方が分かりやすいと思い、下記の集計から除外してあります。
(*4)総務省データでは、「自動車等関係費」が含まれていましたが、これを除外しました。自動車をお持ちの方は、別途支出として計上して下さい。
(*5)その他とは、諸雑費、交際費、お小遣い等が含まれます。なお、贈与金、仕送り金も含まれていましたが、これを除外しました。
(*5)税金は除外しました。(収入を税引き後の値でキャッシュフローを作ればよいので)
勤労者世帯 | 無職世帯 | 「だいすけ」の個人的感想 | |
世帯主の平均年齢 | 48.5歳 | 73.3歳 | |
世帯人員 | 3.39人 | 2.43人 | |
支出合計(*1) | 308,049 | 196,966 | |
食費 | 76,156 | 67,021 | 皆さんいいもの食べてるんだな! |
電気 (*2) *( )内は2月の値 |
7,508 (13,151) |
7,454 (14,818) |
夏場は似たようなもの、だけど冬は「だいすけ」暖房節約して頑張っています。 |
ガス(*2) *( )内は2月の値 |
4,026 (6,941) |
3,641 (7,080) |
ガス・水道とも「だいすけ」家は使いすぎ。シャワー浴びてる時間が長すぎるからかな。 |
水道(*2) *( )内は2月の値 |
4,925 (5,829) |
4,213 (5,198) |
|
その他光熱費 | 257 (1,598) |
204 (2,504) |
きっと、灯油代? |
家具・家事用品(*3) | 8,514 | 6,714 | |
被服費 | 13,363 | 7,291 | |
保健医療 | 10,919 | 15,057 | 年取ると医療費増えますね。 |
交通(*4) | 6,998 | 3,492 | |
通信 | 15,137 | 7,260 | |
教育・教養・娯楽 | 48,151 | 24,120 | 「だいすけ」は、こんなに使わないな。 |
その他(*5) | 49,791 | 40,984 | 全部小遣いとすれば一人約2万円。 |
社会保険料(*6) | 62,304 | 9,515 |
一か月の生活費として、老後、約20万円というとこですね。(住居費、自動車関連等除く)
勤労者世帯(現役時代)と比べてみましょう。(一世帯当たりの人数が異なる点に注意して下さい)
食費はちょっと減っているけど、一人当たりにすれば逆に増える計算になります。
光熱費はあまり変わらないですね。老後は自宅で過ごす時間が長いので、冷房・暖房費とかが増えるのかな。
保健医療費は、一人当たりに換算すると約2倍になっています。今は、70歳以上2割負担、75歳以上1割負担の方が多いはずですが、それでも、これだけ増えてしまうんですね。
大きく減るのは、通信費(高齢者はスマホ所有率少ないので、この差が大きい?)、そして当然ですが、教育費、社会保険料です。
これを参考に生活費の見直し、そして年齢とともに変わる生活費を見積もり、キャッシュフローをより現実的なものにブラッシュアップしていきましょう。
p.s. 表中に「だいすけ」の感想も書きましたが、「だいすけ」家は食費は十分削っているのですが、光熱費(ガス・水道)が高くて困っています。