昨日、「リタイア希望者」さんより、毎日家にいる働かないお父さんが子供に与える影響についてのご質問を頂きました。
確かに、子どもがいる方にとっては重要な事だと思いますし、「だいすけ」も退職する時は、それなりに悩みました。そこで、今回は、早期退職・アーリーリタイアした親父が、子どもへ与える影響について「だいすけ」なりの考えをまとめてみます。
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アーリーリタイアした事で、家族に迷惑をかけてはいけない。
先ず、子どもだけでなく、奥さんや、場合によっては両親、とにかく、アーリーリタイアした事で家族に迷惑をかけてはいけないというのが、大前提です。
金銭的な事は言うまでもなく、日常の生活、子どもへの影響も含めて、自分のわがままでアーリーリタイアした事で、家族に何かしらの迷惑がかかるなら、それはやめるべきだと思います。
アーリーリタイア、まだ世間では認められたものではありませんし、決して、「ふつう」の生き方ではありません。あくまで自分のわがままにすぎない、という自覚が必要だと思います。
世間体なんて気にしないという方でも、奥さんや子供は、その普通の世間で生活しているのですから。
子どもが大学生だったからアーリーリタイアできた。
退職する2年前にも、早期希望退職募集があったのですが、その時は、まだ金銭的にも不安もあり断念したのですが、子どもが未だ高校生だったという事も理由の一つです。
しかし一昨年、実際に退職した時、既に、子どもは大学生でした。
大学生といえば、もう立派な大人です。もう、「だいすけ」の思うようにして良いだろう思い退職を決意しました。
子どもには「今まで一生懸命働いてきたからこそ、こうやって人より早く退職でき、好きな事が出来るんだ」と言ってあります。
ただ、親父が、家で毎日ぐーたらな生活をしていたら、そんな親父を見ている子どもはどう思う事でしょう?
親父が生き生きとしたリタイア生活を送り、楽しんでいるのなら、子どもに悪い影響を与える事は無いと思います。
勿論、彼が、実際どう思っているかは分かりませんが。。。
大学生と言えども、まだ親のすねをかじっている以上、お金の心配はさせたくない。
親父が会社を突然辞めれば、子どもとはいえ、学費などお金の事が心配になる事でしょう。
「だいすけ」の場合、早期退職と同時にマイホームを購入しましたが、これが、1つの安心材料になったかと思います。
そして、お金の使い方には厳しい「だいすけ」ですが、たまに、例えば、10万円以上もする自転車を購入したりするのも、お金に困っているわけでは無いという証にもなるわけです。
勿論、子どもに、「いくら資産があるから大丈夫だ」とか、具体的な話はしていませんが、将来、君の面倒にはならないとは伝えてあります。
ただ、彼にはお小遣いを与えていません。これからは「自分のためにお金を使う」と言ってあるので。
子どもには仕事のおもしろさも教えてあげたい。
彼も、もうすぐ就職活動です。
今更、親がどうこう言う事ではないのですが、これから彼もいろいろ悩むことがあるかもしれません。そんな時、社会の厳しさとともに、仕事の楽しさ、おもしろさも伝えてあげたいと思っています。
早期退職した「だいすけ」ですが、それでも仕事に没頭し、そしてやりがい、充実感を感じた事も多くありました。一応、人生の先輩として、そんなアドバイスが出来ればといいなと考えています。
子どもが未だ高校生や、もっと小さかったら?
早期退職に踏み切れなかったと思います。
勿論、これからの教育費等、お金の心配もあります。
だけど、それだけではありません。仮に、十分な資産があったとしても、躊躇したかもしれません。
冒頭でも書きましたが、子どもだって、「ふつう」の世間で生活している訳です。親父が無職っていうのは、もし子供たちの間で、そういう話題になった時、彼も気まずい思いをする事があるかもしれません。
それに、「親父が汗水たらして働いて家計を支える」という姿を見てもらいたい、
さらに、「男ってそういう責任があるんだ」と思って欲しいという気持もあるかな。
もし、どうしても退職したい場合、転職先を探すか、あるいは個人事業主でも、もっとまじめに働くとか、別の道を探していたことでしょう。
逆にアーリーリタイアして、子どもにとって良かったこと。
「リタイア希望者」さんのご質問にはメリットは? というのもありました。
うーん、考えてみたのですが、大学生の息子にとって「親父が家にいる事」のメリットって思いつかないですね。
強いてあげれば、彼が頼んだ通販、宅急便の受取が出来る事ぐらいかな。
それ以外は、家にいる親父を、鬱陶しいと思う事はあっても、いいと思う事は無いと思います。
あ、たまに昼飯作ってやる事はありますね。その時は感謝されるかな。
子どもが小さければ、一緒に遊べるとかあるんでしょうが、もう中学生以上にもなると、鬱陶しいだけの親父でしかないでしょうし、それで良いと思います。
いざという時に力になれれば。
もし有村架純みたいな娘がいれば、そりゃ、毎日、娘とお出かけしてるかも!
こうやって書いていると、自分が古臭い、保守的な考えだと良くわかる。
あらためて、こうやって自分の考えを文章にしてみて、アーリーリタイアという「ふつう」の人生とは違う選択をした割には、古臭い、保守的な人間だと、つくづく感じます。それにプライドも高いんです。
先日、奥さんの社会保険の被扶養者になる時、同時に子供も被扶養者になる手続きをしたのですが、気持ち的には、かなり抵抗がありましたし。
親として、尊敬されたいとまでは言いませんが(そんな立派な人間じゃないので)、アーリーリタイアしたって、親の威厳みたいなものは保ちたいと考えている「だいすけ」でした。