先日に引き続き、ファイナンシャル・プランニング技能士(ファイナンシャルプランナー) の合格体験記、今回は2級です。
3級に合格出来たら。次は2級を目指しましょう。
2級の勉強をする事で、実際の年金の受給額など、より具体的に理解できるようになります。
そして、世間から見たとき、3級と2級とでは、その重みが全く違います。そして、FPを仕事に活かそうと思ったら、2級は必須と言っても良いでしょう。
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3級と2級の勉強内容の違い
基本的な項目は3級も2級も同じです。
ただ、おおまかに下記のような内容が追加されます。
- 厚生年金を含めた公的年金受給額の計算
- 中小法人の資金計画
- 法人契約の保険
- デリバティブ取引
- 法人税・消費税
- 事業承継
最初の公的年金受給額の計算は、リタイア後の生活設計に非常に役立つ内容です。デリバティブ取引も資産運用に興味のある方でしたら難しくはないと思います。
ただ、それ以外、法人契約の保険や法人税等、殆どの方が実際に使う事がなく、あまり興味も持てないような内容です。正直、「だいすけ」も、この分野は、苦手ですし、あまり勉強する意欲も持てませんでした。
ギリギリ合格点を狙うのなら捨てるのもありかな、とも思います。
尚、3級で学習した内容は、2級でも出題されますので、先ずは3級の内容をちゃんと理解しておくことが必要です。
3級、2級の試験・出題方式の違い
学科試験
3級の学科試験は、2択(正誤選択)と3択問題ですが、2級になると、4択になります。
しかも、3級は、用語や数字の選択だけですが、2級の場合、4つの40~60文字程度の文章の中から正しい、もしくは間違っているものを選択する問題になります。
その分、ちゃんと内容を理解していないと解けない問題もありますし、解答時間も1時間ほどかかります。
実技試験 (以下の説明は、「資産相談業務」の場合です)
3級の場合、実技試験といっても、殆ど学科試験と変わらず、3択の選択問題でマークシートです。
一方、2級では、記述式となり実技試験らしくなります。
数問ですが、計算問題も出題されます。年金額の計算、税金の計算、相続税額の計算などです。さすがに、これは山勘では無理で、制度や計算方法をちゃんと理解しておく必要があります。
3級の受験後、すぐ次の回の2級試験を受けましょう。
2級といっても、一部内容が増えるとはいえ、ベースとなるのは3級の知識です。折角、3級受験で覚えた知識を忘れないうちに、3級の受験後、すぐ次の回で受けた方が断然有利ですし、勉強時間も少なくて済みます。
特に「だいすけ」のように、記憶持続力が衰えてきている「おっさん」には。
2級合格の為の受験勉強
3級受験後、すぐに2級の過去問をやってみる。
3級受験後、記憶があるうちに、すぐに2級の過去問をやってみる事をお勧めします。
過去問は、金融財政事情研究会はこちら、日本FP協会はこちらからダウンロードできます。
「だいすけ」は3級試験の翌日に解いてみましたが、学科 52点/満点60点、実技65%。
合格点は60%です。学科の方は余裕で合格、実技の方は、配点が公表されていませんのでよく分かりませんが、計算問題を間違っているので、そこの配点が大きいとすれば、合格点には達していないかな。だけど、もう一歩。
そうです、3級の内容をちゃんと理解していれば、2級だって、あとちょっとの努力で合格できるんです。
(ちなみに、同じ実技問題を3級試験が終わってから2か月後に解いたら、なんと44%にまで落ちてしまった。。。 悲しいかな記憶力の低下。)
2級合格のための勉強方法
テキスト
先ずは、テキストの購入。
3級との継続性を考え、同じシリーズのテキストを購入しました。
この本、見た目は1冊ですが、中身を2冊に分解できるようになっていて、なかなか便利です。
内容の方、ページ数や、文字のつまり具合から見て、3級の2倍近くありそうです。
勉強方法
3級と同じく、これも、とにかく暗記。
「だいすけ」の場合、試験の1ヶ月半前に受験を決めましたが、3級の試験から既に2カ月近くたっており、先ずは3級の内容を覚えなおすことから始めました。
3級の勉強時に、要点をmicrosoft Onenoteにまとめていたのが、ここで役立ちました。
そして、やはり難関は、法人の保険や税金。簿記みたいな内容まで出てきます。
捨てたわけじゃないですが、実技の事も考えて、この法人関係は軽く流しました。
そして、3級の時より重要になるのが過去問。
過去問そのものを解く時間も3級に比べ多くかかるのですが、それ以上に時間がかかるのが、それの答え合わせと各問題の理解。
何せ、選択肢が用語だけでなく、文章ですので、それのどこが正しくて、どこが間違いなのかを一つ一つ理解していかなかればなりません。
ここで、役に立ったのが、↓のサイト。だいぶお世話になりました。
時間がかかりますが、とにかく過去問を解くことで、理解が深まりますので、3級の時以上に重要になります。
それと、実技試験の計算問題、これも過去問を解くことで、大体の出題の傾向、そしてどこに注意しなければならないかが分かります。
「だいすけ」は約6回分の過去問を解きましたが、実技の計算問題のところだけは、複数回学習しました。
問題集なども発売されていますが、「だいすけ」はテキスト1冊と過去問、そして上記サイトだけで勉強しました。
時間とお金に余裕のある方は、問題集の購入や、通信講座なども検討してみて下さい。
いざ、試験!
特に、3級の時と変わりません。
ラフな格好でも構いませんし、そんな緊張感もありません。
↓の記事も参考にして下さい。
一つ上げるとしたら、電卓。3級でも必要なのですが、2級の場合、桁数の多い数字の演算がありますので、なるべく使いやすい電卓をお持ちになった方が良いでしょう。
持ち込める電卓には制限があり(詳細は金財やFP協会のサイトを参照して下さい)、例えば関数電卓はダメです。「だいすけ」は、関数電卓しか持っていなかったので、新しく、小さな電卓を買ったのですが、これが使いにくくて困りました。もっと大きいのにすれば良かったかな。
さあ、一発合格目指して頑張って下さい。