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投資関連の書籍やネット記事などで、よく言われることが、
若いうちは、株式などのハイリスクの投資、そして年を取るごとに債券などのリスクの低い商品に資産を移しましょう。
確定拠出年金(iDeCo)の商品の中にあるターゲットイヤー型のファンド、まさに、これを自動的に行ってくれるもの。
だけど、ほんとに若い方はリスクをとって大丈夫なの? そして、「だいすけ」のような、おっさんはリスクを抑えないといけないの?
若い方の生活防衛資金っていくら必要、そして若いとリスクをとっても大丈夫なの?
投資するにあたり、もう一つ重要な事は、
余裕資金で投資しましょう、そして生活防衛資金(無リスク資産)として、年収の○年分を確保しましょう。
若い方が、リスクをとって良い理由は、仮に投資で大損を出したとしても、また働いて資産を築けばよい、という事でしょう。
だけど、そんな甘くはないですぜ!
働くといっても、いつリストラされるか分からない時代、業種・収入に拘らなければ、何かしらの仕事はあるでしょう。だけど、今までの収入より低いレベルで、幸せな生活が送れますか? (勿論、個人として、どこにでも通用する能力のある方は別)
仮に生活防衛資金として、2年分の年収を確保していたとしましょう。
普通に生活するだけだったら、2年間は、問題なく暮らせるでしょう。
だけど、若い方、これから、結婚、出産、その後の養育費・教育費、マイホーム購入、普通の生活以外の出費が多くかかります。
婚約者に対して、「株価が下がったから、婚約指輪や披露宴、新婚旅行は無にして」
子どもに対して、「○○ショックが起こったから、大学進学はあきらめて就職して」
って言えますか?
2年分の生活防衛資金を確保していたら、その間、株価も回復するかもしれませんが、結婚や進学は、2年間待ってくれるわけではありません。
そして、将来の老後資金。今、20代のかた、40~50年後、いくらの年金がもらえるか、想像がつきますか? 受給年齢が何歳になるのかさえわかりません。
若いうちは、人生そのものがリスクで一杯なのです。そして、いくら生活防衛資金が必要なのか、全く見当がつかないのが今の若い世代。
勿論、そんな不安・リスクの多い将来にそなえて、敢えてリスクをとってでも投資して、資産を増やさないといけないと考える方もいるでしょうし、それも、1つの選択だと思います。
どちらの選択が正解かは、誰にもわかりません。
おっさんは、必要な生活防衛資金の予想がつく、だからハイリスクの投資が可能。
一方、おっさん(おばさん)の場合、それなりに将来必要な生活防衛資金の見当がつきます。
子育ても終え、マイホームも購入し、そしてある程度の資産があればリストラも恐れる必要はありません。日常生活以外の大きな出費も、そうそうないでしょう。
老後資金の要となる年金、今の水準よりも下がるのは覚悟しなければなりませんが、そんな急激な減額はないでしょう。(と、信じています)
だから、これから必要な生活資金がいくらぐらいなのか、大まかな見当がつくのです。それが生活防衛資金です。
そして、年金受給予定額を含めた全資産から生活防衛資金を引いた分が、投資にまわせるお金です。
そのお金は、若い方以上にリスクをとる事が出来るんです。
そして、もし投資が成功したら、より豊かな老後生活を送れるでしょうし、失敗しても最低限の生活は出来ます。
だから、おっさんだって、いや、おっさんこそ、ハイリスクの投資が出来るんです。