先日の記事で「老後資産をなるべく早く確保しよう」と書きましたが、だから「投資で一儲け」なんて発想は危険すぎます。
株、FX、不動産投資等、巨額の利益を出した方もいるしょう、だけど、その陰には、多額の損失を抱え涙している人も多くいる事を忘れてはいけません。
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投資のリスク
比較的安全とされるインデックス投資でも、そのリスクは大きいものがあります。
例えば、我々の大事な年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の平成27年度業務概況表によると、(GPIFの運用は一部アクティブ運用も含まれています)
国内債券 35%、国内株式 25%、外国債券 15%、外国株式 25%のポートフォリオで、
期待リターン 3.62% リスク 12.4%
となっています。
期待リターンとは平均するとこれぐらいのリターンが得られるだろうと、まさしく「期待」しているものです。将来の株価がどうなるかなんて誰にもわかりませんので、あくまで主観が入った値だという事にも注意が必要です。
リスクとは、リターンのバラツキ=標準偏差(σ)になります。
例えば、リスクの2倍まで見るとすれば、95.5%の確率で、リターンが
-21.2%(=3.62 - 2 x12.4) から、28.4%(=3.62 + 2 x12.4)の間に入るという事になります。
損失側だけで見ると、
2.3%の確率(-2σ)で-21.2%の損失、
15.9%の確率(-1σ)で-8.8%の損失
です。 (全て年率です)
リスクが大きい事がお分かり頂けたかと思います。投資する際は、このリスクを十分理解する事が重要です。
勿論、少額を投資にまわすのは、勉強にもなりますし、良い事だと思います。ただ、全てを投資に頼るような資産運用はリスクが大きいという事を認識すべきだと「だいすけ」は考えます。
それだけのリスクを負っても、「いちかばちか」やってみるのも自由ですが。
こつこつ働いて、こつこつ貯める、それが資産形成の一番の近道。
じゃ、どうすれば良いか?
早くリタイアしたければ、その分、こつこつ働いて、こつこつ貯めていくのが一番の近道です。そして、支出をストレスがたまらない範囲で抑える事です。
サラリーマンとして働き、そして毎月もらう給料は、最もローリスク・ハイリターンの投資とも言えます。
ただ、ストレスもたまるし、嫌な事も多々あるでしょうから、ローリスク・ハイリターン・ハイストレスという言い方が正しいかな?
このストレスを、散財して発散するか、あるいは、こつこつ貯めてリタイアをより現実のものにするか、どちらを選ぶかが人生の別れ道。
p.s. 散財するぐらいなら、その分を投資にまわした方が、まだましですね。