NYダウが最高値を更新するなど、このところの株価上昇で毎月の積立を見送る事も度々あります。
だけど、これじゃダメ。
今が天井かどうかなんて将来にならないと分からない、
読めもしない相場を読んだって当たるわけがない、
なるべく感情・思惑を排除してコツコツと積み立てるのが伝統的なインデックス投資。
と分かってはいるのですが・・・、
それでも毎月定額を積み立てるのはちょっと躊躇する、
っていうような状況なので今後はバリュー平均法を使って毎月の投資額を決めるようにします。
これなら機械的に積立額が決まるので、下手な相場観が入る余地がないというのが最大のメリットです。
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バリュー平均法とは ~ドルコスト法との違い~
ドルコスト法は何があっても、ただひたすら毎月定額を積立ていくだけ。
それに対してバリュー平均法は、先ず資産をどのようにして殖やしていくかの経路(バリュー経路)を作ります。
例えば、毎月10万円ずつ、1年後には120万、10年後には1,200万という決め方でも良いし、
あるいは適当な目標利回りを決めて、
年率5%なら、1,000万の資産が1年後には1050万円、2年後には1102万円というバリュー経路でも良いでしょう。
勿論、株価は変動するので単純にこのように資産が殖えていくわけではありません。
そこで、バリュー経路より下回ったら、バリュー経路通りになるように積立額を増やす、
逆に上回ったら売却していくという手法です。
バリュー平均法のデメリット ~機会損失~
株価がどんどん上昇していく局面では、その分投資額を減らす、あるいは売却するので大きな機会損失となる可能性があります。
バリュー平均法での平均購入価額はドルコスト法より下がる事が多いのですが、だからといって得するわけじゃありません。
投資額が少ない分利益も小さくなり、結果的に儲けそこなうリスクがあります。
だから万人にはすすめられません。
特に投資を始めたばかりの方、仮に今が天井だったとしても、これからの長い投資・積立期間から見ると今の投資額なんて僅かなもの。敢えて機会損失のリスクを取る必要はないでしょう。
バリュー平均法が適している条件は?
バリュー平均法が適しているのは、既にそこそこの投資額があって、もう大きな利益より(機会損失でも構わない)、下がったら買増すというのを機械的にやりたい方。
ただ、バリュー平均法では下落局面で投資額を大きく増やすので、そのまま下がり続けて大きな損失を出すリスクも有り得るという事を覚悟する必要があります。(特に投資期間が限られている「だいすけ」のようなおっさんの場合は)
そしてバリュー平均法にとって必要なのは十分な投資準備金(リザーブ資金)。
下落時に投資額が増えるので、それに耐えうる資金です。
さらに、上昇局面では売却も有り得るので、非課税で売却できる確定拠出年金(iDeCOなど)の口座を持っている事。
で、「だいすけ」の場合、iDeCo内に毎年の拠出金以外にも十分な投資準備金(定期預金)があり、まさにバリュー平均法にとって良い環境に有るわけです。
バリュー平均法でのインデックスファンド積立開始
早速、来月からバリュー平均法を実践してみます。
バリュー経路として年率5%。月になおすと0.41%を設定。
毎月月末に資産額(評価額)を計算していますので、
前月より0.41%以上増えていたら、その分を売却、
これ以下だったら、0.41%増えるような投資額とします。
*バリュー平均法の積立額の見直しは3カ月に一度程度で良いとされていますが、「だいすけ」の場合、毎月見直します。
ただ、アセットクラス毎の調整は行いません。毎月の投資額に応じて決まったアセットアロケーションのファンドを購入・売却するだけです。
(勿論、年1回程度のリバランスは別途行います)
バリュー平均法を採用する目的は?
前述のようにバリュー平均法にもデメリットはあり、必ずしもドルコスト法より優れた投資法だとは思っていません。
バリュー平均法採用の目的は、下落局面で買増したい、だけど、あくまで「機械的に積立額を決める」という事です。
とにかく下手な相場観を持ち込まないのが最良の投資法だと考えてますので。
尚、バリュー平均法を採用するのは家計資産、我が家の財産三分法の「副資産」にあたる部分です。
「自由資産」(いわゆるヘソクリ)では、好き勝手な相場観で自由に投資していきます。